ぬるま湯に 目を泳がせて 温む水

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春が来ると感じるのは、
何を以ってしてだろう。
空気の暖かさ、
風の吹き具合、
店頭に並ぶ野菜の種類。

春を望んでやまないのは、
何故これほど毎年のことなのだろう。
解ける日差しや、
柔らかさを増すつぼみや、
ほころびはじめる笑顔とか。

気づいたら、やはり待っていた。
日々の忙しさに忙殺されているつもりでも、
春の訪れを感じると、
きっと皆、少なからず
心が躍るだろう。

人は、どういう道を進んでいても、
どこかで自然とともに歩む部分があるのだと、
そういう意味では、自然は人の一部なのだと、
今、そんな真実に気がついたりする。