名も知らぬ 声もかけねど 秋微ぐ

隠してた。
そのつもりだった。
思ってはいけない人。
どんなに恋をするのが自由になっても、
人との繋がりはそれを不自由にさせる。

遠慮とか、友人を失いたくない自己欺瞞とか、
理想があふれる世界でコンプレックスのあまり潰れたり、
相手を理想化しすぎていたり。

だから隠してた。
あなたがどんな人なのか見ようともせずに、
ただ自分の事ばかり考えていた。
それならば私も同じ。