ひとすじの 希望託して 聖夜前

誘ってみようか。
一緒に過ごしませんか。
一年で一番特別な夜を。

あなたの気持ちが近くにありそうな気配、
感じている。
温もりが寄り添うのを、
待ち望んでいると、
伝わってくる。

でも、本当にそうだろうか。
私の思い違いではないだろうか。
あの視線の意味は、
あの言葉の裏は、
何も特別なものなんてないのではないだろうか。

たくさん経験を経てきた。
だからこそ、怖くなる。
人はそれぞれ、
色々な経験がある。
色々な事情がある。
色々な局面がある。
それを知っているからこそ、
怯えてしまう。

そして、歳をとるごとに、
自分にはまだ心があると
思い知らされる。

まだ決められない。
その夜までにあなたを誘えるだろうか。