人影や 吹雪の中へ 夜半過ぎ

どんなに辛い道でも、
どんなに短い逢瀬でも、
あなたに会いたい。
胸の一番奥を拳で強く握るようにそう思う。

目を閉じても開けても、
見えるのはあなただけ。
いてもいなくても、
考えるのはあなただけ。
会いたいのもあなただけ。
触れたいのも、微笑みかけたいのも、
すがって泣きたいのも、
あなただけ。

天が味方しなくても、
近しい人に反対されても、
想うことはやめられない。
どうしてこんな恋を選んでしまったの。
誰にも答えられない疑問を、
そっと吹雪に紛れ込ませる。