一歩ずつ ともに歩くや 六月婚

いつかは、私も結婚式の主役になりたいと思う。
赤い色打ち掛けに、
お色直しは白いドレス。
誰かの腕に手を絡ませて歩きたい。

いつかは、誰かと生活をともにしたいと思う。
家の中に象をたくさん飾って、
月に一回行きつけの焼き肉屋さんに行く。
さすがに、あーん、なんてやらないけどサ。

そのあこがれは、
この日の二人がくれたもの。
私の心にも頬にも熱い雫を落として、
幸せになると誓っていた。
いつかはその後ろに続きたい、
そう思う心が自分にもあるのだと、
しっくりという感じの新郎新婦を見て思ったり。