来る日へ 足音分の 花種蒔く

青春は、誰の心にも響くものがある。
ある切なさをもって、
ある苦みをもって、
あるこそばゆさをもって、
ずっとそこにあり続ける。

たった今、青春の只中にいる人たちは、
振り返る、というよろこびをまだ知らないかもしれない。
過ぎ去った日のことを語るとき、
心にきちんと響くもののある、
その充実感の意味を。

いや、それは人生のいつにだっていえるのだ。
そう、今この瞬間だって、
きっといつかは振り返る。
そのときに、微笑みを浮かべられる、
そういう日々を、私は生きていきたい。