かの国の 光るる羽根や 雉は飛ぶ

君は光を湛えているようだ。
空のすべてを吸い込んで、
その身に溜めて光るのだ。

僕らはちっぽけな人間だから、
どうしたって、光に惹かれてしまう。
暗闇で僕らを導くのも、
哀しみから引き上げてくれるのも、
全て光があればこそ。

どこにいったら触れられるのだろう。
近くまで来たと思っても、
まるで蜃気楼のように影がゆれる。
そして君は、残り香だけを置いていなくなる。

それでも、光があるからこそ、
僕らはいつだって知ってるんだ。
君がそこにいることを。