野遊びに ほころび待つや 青の下

景色のすべてが何かを待っている。
あの雲も、あのツボミも、あの高校生も、
建物の陰に潜む猫すらも。

ゆっくりと、時に後戻りしながら、
けれども確実に近づいてきている。
それはすべてにとって、同じものなのか、それとも違うのか。

空ばかり見上げて、
あなたは何を待っているのだろう。
私は、あなたがそれを教えてくれるのを、
ずっと待ってるのに。