濃い汗の 引くを知らずや 夏初め

夏って嫌い。
だって、とにかくべたべたする。
運動もしてないのに、
肌はいつだって薄い汗の膜。
会話の糸口を探すたびに、
出てくる言葉は「暑いよね」

「暑いなら離れて歩く?」

えっ。やだよぅ。
だって、手は繋いでいたいもの。
べたべたも、そのときだけは気にならない。
あなたの側にいたい気持ちは、何にだって勝つの。
だから、ね、いいでしょ。