しらす雲 空漂へば ひとりきり

雲を見て最近の自分を省みるなんて、
間違っている。
あれは脈も息もない、
風が吹けば散ってしまうもの。

空を見て明日を占うなんて、
検討違いもいいところ。
空が示すのは天気だけ。
あなたの心はもっと複雑。

何かを胸に空を見上げる時は、
もの思いに沈んでいる時だけ。
しかも一人でいる時だけ。
そんなときは、
空が青くても白くても黒くても、
出てくる答えはおなじもの。