その壁の 奥に隠れて 冬の入る

明日になれば、冬になる。
天気予報を眺めては、ため息をつく。
季節というのは、少しずつ変わっていると思ったのに、
まるで負荷がかかりすぎた重しのように、
突然、どんと落ちてくる。

明日になれば、楽になる。
そういい続けて、どのくらい経つのだろう。
苦しい恋を終わらせたいのに、
距離を取って、交わす言葉を少なくして、
それでもここに、とどまったままでいるのは何故。

いつか、どんとばかりに、
私の心から消えて、いなくなってくれるのだろうか。

今日が過ぎれば、涙は枯れる。
枕の奥が濡れているのを感じながら、
目を閉じて、横になる。