帰り花 昔語りの 声途切れ

あのとき、永遠かと聞いたじゃない。
何度も何度も、
確かめたのはあなただったのに。
どうして。

いつだって、明日の話をしたじゃない。
夢じゃない、地続きの未来なんだって、
そういっていたのはあなたなのに。
何故なの。

神様。
季節が過ぎたなんていわないで。
何もかも、なくしてしまわないで。
今日は、春と同じように温かい日差しでしょう。
少しの色の違いには目をつぶって、
あの日を返して。