冬日和 花摘む指や 寄る辺なく

本当は、きちんと恋をしたかった。
あなたと顔を会わせる度に胸が痛い。
くすぶっている想いは、
燃え上がるわけにもいかず、
かといって消すこともできずに、
喉の奥まで焼いていく。

本当は、触れたくてたまらない。
どのくらい長く、
この気持ちを抱えているのだろう。
あなたの目線の先、言葉や、時折のぎこちなさ。
そういうものに、私への気持ちを探している。 

けれどそれを燃やすわけにいかない。
あきらめたのだから。
もう、ずっと前に。
あなたとの人生は、考えられない。
だって考えてはいけないもの。
苦しさは、自分が飲み込めばいい。 

その苦しさがもしいつか、全てを焼いてしまったとしたら、
私はどうするのだろう。