その峯の 追い越せもせず 寒の靄

あなたは私といる時、未来を語る。
今の仕事の延長線、
私との日々、
まだ行ったことのない場所、
いつか友人に掛けてやりたいのだという言葉。

私はあなたといるとき、未来を夢見る。
きっと何年も後、あなたの側で、
それまで培うであろう日々を振り返り、
あの時はこうだった、ああだったと語る。
ひとつ一つがそこに繋がる積み石であるように、
今の延長線上に未来があるように、と。 

理想と夢って、どう違うのだろう。
あなたの口にする未来が、
あなたの満足するかたちで手に入るといいと思う。
そうしたら私は、満足して笑顔のあなたの隣にいられるから。