目瞑れば ひとやまいくら 夏みかん

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夏みかんの季節が来た。
道ばたで、思わず手に取ってしまう。

甘い物より酸っぱいものを欲する季節が来た。
顔をしかめながらも、次から次へと食べる。

そんなに年老いたつもりはないけれど、
郷愁というものはあって、
夏になると、夏みかんが食べたくなる。
あの頃、母が切ってくれたものに、
むしゃぶりついていたなぁ、と思いながら、
それ以来、変わったことと変わらないことに思いを馳せたり。