坂道に 春忍び込む 昼下がり

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冬も大半が過ぎると、
春が所々で顔を出しはじめる。
蕾は固いままとはいえ色を変え、
空は微妙に薄曇り、
気の早い草の芽が顔を出していたりする。

冬がほとんど終わろうとするとき、
そこに哀しさなんてない。
期待と希望と展望と、
新しく来る何かへの予感。
そういうもので心が埋まっている。

もうすぐ春。
そのことを思い浮かべている時が、
いちばんワクワクしていたなんて、
そんなこといわずに済むように、
今から準備しよう。