枯落葉 車輪の鳴れど 振り向かず

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一世紀以上も昔、
誰かが心を抱えて通った道。
質のいい洋装をした人は、
馬車の窓から何を見ただろう。

百年前の人も、
同じ人間。
それであれば、大部分の悩みはきっと、
同じ方向性だったのではと思う。
だって、心の項目ってものは変わらない。
愛か家族か志か。
家に帰り着く時、
それは誰にだって、
最も心の中心にあることを考えている時だと思う。

景色というのは、どんな見慣れたものでも、
その時の心情に寄って少しばかり色合いを変える。
この道をあがっていた人は、
それを知っていたのか。

与えられた命を、
一生懸命に生きられればいいのに。
いつも少しだけ何かが邪魔をして、
100%とはいかない。