遠くまで飛んでいく鷹と、
その木の枝で鳴く雀と、
幸せに差があるだろうか。
空の高みから見下ろす景色と、
這いつくばって見上げるものの、
それらの価値に差があるのだろうか。
尋ねてみても、答えは結局自分でしかない。
良し悪しは、結局は自問自答と同じ。
自らが価値を置くものが、
人生においては大事なもの。
昔からいわれてきたこと、
分かっている、分かっているけれど。
私は、鷹になりたい。
雀に産まれてきたけれど、
本当は鷹になりたい。
そう思ってみにくくうらやむ心を、
どう片していいのかは、
分からない。