窓外に 耐え疲れたり 最晩冬

冬が終わる。
そう思ってから、もう数週間。
自分を励ますことにも疲れた。

春はもうすぐ。
そう期待してから、どのくらいたつだろう。
天気予報も屋外も、それを裏切る北風仕様。

暖房もホッカイロも、
残りの期間を耐えるためのもの。
ため息をつきながら、
春が来るのを楽しみに、ではなくて、
冬が終わるのを飽き飽きしながら、待っている。

それでも、待つしかないのだ。
こういうとき何かになんとか希望を見つけ出すのは、
その人の心根というものなのだろう。
それならばきっと、今私がすべき努力は、
心を育てることかもしれない。
この冬が終わるまでには、到達できそうにないけれど。