足元の きらめく光 凍みる朝

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寒い日の朝は、
下ばかり見ている。
肩を縮ませて、
ポケットに手を突っ込んで、
マフラーを隙間なくまいて、
下を見て歩く。

寒い朝はきらい。
必ずつらいと分かっている。
とりあえず今日をやり過ごせれば。
その思いだけで時が過ぎるのを待つ。

そんななかに、
突然飛び込んでくる色もあって、
その艶やかさに、一瞬呼吸を止める。
それは、私のめには冬の花には見えないのに、
こんな寒い中、しっかり根を張って生きている。

摘みとったりしないよ。
ただ、写真だけはとっておこう。
私も、立ち向かわないとならないものに、
例えば寒さとか、しかめた眉とか、
そういうものにあったときに、
きっと勇気がでるから。