猫の恋 人待ち顔の 隣席

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誰も来ない、右隣。
前の席のカップルの会話、
とても気になる。
ひとりって、なんてつまらないの。

一年に何度か、そういう時がある。
ひとりでいることに慣れているはずなのに、
この世にきっといるだろう誰かを欲する時。
顔も姿も知らないけれど、
その誰かがいると信じられるような時。

そうしたら、どうやって恋を睦み合おうか。
そんなことを考えていたら、
窓の外の景色が通り過ぎていく。