白い春 言葉なくとも 笑み湛え

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舌に乗せる甘さ。
とろけるよう。
大事に思ってくれてるのね。
そのことがありがたくて、
嬉しくて、
微笑みの下に、
また微笑みを湛えてる。

ちょうどいいって、なんだろう。
無口なあなたの気遣い。
決してテレビや雑誌でいうような優しさではないのに、
私には、ちょうどよく、心地いい。
甘過ぎなくて、
すっと心に入ってくる。

あなたでよかったと思う。
二人きりの食卓。
二つのフォーク。
ケーキも、それぞれひとつずつ。
視線を交わして、微笑み合う。