梅雨空はいつでも似ている。
振るのか振らないのか分からない、
重い灰色の雲。
その分空を狭くする。
まるで脅しているみたい。
これから振るぞ、びしょぬれになるぞ。
波模様の灰色の中で、
私を脅かす。
濡れたくなんてない。
ましてやびしょぬれなんて。
情けない思いになること、
間違いないのに。
日本という国は、
一度は不安に落ち入らないと安心できないのだろうか。
あるいは酷な季節に。
そうして耐えることを知って、
その分生きる喜びや楽しさを
再認識する。
梅雨が終われば、夏空が来る。
今は酷暑といって厳しいだろうけれど、
広がる青空にどれほどの人が安心したのだろう。
とはいえ、梅雨明けの気温の気温の高さにおののく私。
これは日本だけの問題ではないのだろうけれど。