永遠を いくら願えど 月欠ける

IMG_6248

完璧な瞬間はある。
あなたと唇を合わせたとき。
胸に抱かれた時。
愛だけが胸にあふれる朝。

けれど、その少し後、
もうその完璧は薄れてしまう。
思い出に浸っても、
それはあくまで思い出で、
その瞬間は過ぎ去ったものでしかない。

完璧の喜びが過ぎると、
それが欠けたあとの寂しさが広がる。
それを補うために、人は思い出に浸るのだろうか。