カシオペア 木々の涙の 頰に降る

なぜあの時「覚悟」などといったのだろう。
心はこんなにもろく崩れたのに。
この痛みに耐え抜く自信などないのに。

あなたの好きだったところなら、100でも1000でも伝えた。
「永遠」という言葉も信じていた。
私たちが囲むこの緑が、枯れるとは思わないように。

誰かが、人は後悔と希望の狭間を揺れながら生きているといった。
わたしのそれは、きっと今。
覚悟のなんたるかさえわからなかったのに、あなたの手を離した。

そして痛い。
傷んでいるのか、肉体なのか精神なのか、
それすらもわからないくらい混乱している。

あの時「覚悟」だと思ったことは何だったんだろう。
「覚悟」って結局何なんだろう。
私にはまだわからない。

きっと永遠に、わからない。
……わかることはできないだろうと思う。