秋待ちの 夜空眺めて 長い息

もう飽きちゃったの。
全部捨てる。
もう辛いんだもの。
全部手放す。
それで、何にもない「私」になる。

なんて思ってるんだけどね。
気付いちゃったのよ。
生きてきたってすごいね。
時の積み重ねでしか、
今の私はいないんだもの。

何もない、なんてできないのね。
心の中を占めてきたことは、
捨てたつもりでも、
戻ってくるんだもの。