落ちたるは 春の香みつる 見知らぬ地

恋に落ちるときは、
いつだって不安。
この先に何が待ち受けるのか、
道しるべなんてないままに、
まっさかさまに落ちる。

落ちた地面が暖かいのか冷たいのか、
濡れているのか乾いているのか、
光に満ちているのか闇なのか。
抗うことなど無駄なのに、
落ちるその時、戸惑いばかりに満ちている。