眼差しも 霞重ねて 閉ざしたり

もう忘れたいの。
初めて二人で会った時、
一緒に行った空に近いレストラン。
グラスを重ねた瞬間、
ふきあがる泡以上に、心が浮き立ったことなんて。

もう全部、過去のことなの。
どうして、この道を通る度に、
トラックからかばってくれたことを思い出すの。
その時肩を掴んでくれた手が、
どれだけ力強かったかなんて。

あなたのこと、記憶から消してしまいたい。
それがダメなら……。
それでもやっぱり、あなたの元には戻りたくない。