清明の 命短し 空遠く

お花見を、あなたと。
手作りのお弁当を食べて(卵焼き入り)、
お腹がくちくなったから、
満足感とともに、芝生に寝転がる。
真上にはピンクのボールみたいに塊になる桜の花がたくさん。
言葉を失うほど、たくさん。

たった十日前まで、
その枝を透かして空が見えたのに。
もう十日経てば、
きっと新緑に萌える緑で埋め尽くされるかな。

楽しみにしてたことって、
こんなに早く過ぎ去るものなの。
隣にあなた、目の前には桜。
この完璧な瞬間。

桜の時期ほど、
時は過ぎ行くものだと思い知らされる季節はない。