隙間路の ほの明るさや 空木花

電線の隙間にも空がある。
光も影も含んだ空が。

誰かの声が聞きたくて、
耳を澄ませてみたけれど、
無駄なトライ。
光の音も影の音もあるわけがない。

空には何が浮かんでいるのだろう。
狭くても四角くても、
地平線ほどに広くても、
同じものが浮かんでいるのかもしれない。