音もなく 花を殺すや 斜光熱

言葉より信じられるもの。
それは、眼差し。
何よりも心を語る。

なによりも裏切るもの。
それは、眼差し。
いちばん信じられそうな分、
いちばん騙される。

焼けつくような想いだと思ったのに、
命の底から欲してくれていると思ったのに、
そりゃあ、あなたは語らなかった。
けれど、その眼差しの奥に、
私は見たつもりでいた。

もういちどその眼差しを向けられたら、
私はどうするだろう。
いや、本当は、答えはもう分かっている。