真夜中の 何を喰らうや 干菜汁

ことは、いつだって夜中過ぎにおこる。
じっくり時間が経って、
ぐだぐだになった野菜と、
全てを吸って、深みも広がりも得ただし汁と、
話し疲れて、ひととき無言になった私たち。
誰かがお腹が空いたといって、
残ったスープに手を付けて、
声を上げる感じ。

時は、時計通りに進むけど、
自分の人生が時計の針のどこに当たるのか、
自分が一番よく分からなかったりするものよね。
どれとどれを混ぜたら、
いかに美味しい味になるかなんて、
全能の神さまじゃあるまいし、
生きてる間は知ることがないのかな。

なぁんて話した夜中過ぎ。