大みそか いずれの青も 明日を待つ

一年が終わる。
いい年だったかと聞かれて、
私は、よくわからないと答えた。
なぜなら、いいこともあったが、
そればかりではなかった。
努力の陰には涙もあったし、
絶望を経験して、諦めたなにかもある。
裏切りをどうやって受け入れるかを考えたこともあったし、
いかに上手に嘘をつこうかと思慮したこともある。

嬉しいこともあって、
サプライズのプレゼントとか、
努力が認められたとか、
さりげない気づかいを感じ取れたとか、
私のかけた言葉で、
誰かが微笑みを思い出してくれたりとか。

その全ては、自分と誰かの間で生まれてきている。

ということは、自分が抱えた思いの基を、
同じように誰かも経験している。
そこから涙も生まれただろうし、
笑顔も出てきただろう。

人の世界は人で構成されている。
だから、人にはやさしくあっていい。
やさしくありたいと思う。