神の留守 その声近く 電話口

この自動電話ボックス、1900年に日本で初めて設置されたものだという。
それまでは、お金持ちの家でしかなかったものが、
小銭を握りしめて(コインを入れる穴がありました)行けば、
電話ってものがだれでも体験できる、
そんな画期的なものだったのではないかなぁ、と感じたり。

きっと、興味本位で使ってみた人、いるだろうな。
まるでアトラクション。
行列が好きな日本人のこと、
きっと列をなして好奇心むき出しだったことでしょう。 

電話なんて今は気軽なものだけど、
人の歴史から見たら、すごく最近のこと。
離れてても声が聞けるなんて、
それはそれで嬉しいことだけど、
とりあえず、時々は(特に夜は)
切っておいてほしい。

二人でいても、他の人と交信できる。
人はこのところ、
ほんとの二人の空間ってものを、
失ってしまったような気がしたり。