いつぞやの なんともとろり ぬるの燗

卵焼きは、うまくできたためしがない。
焦げたり、固くなったり、ぱさついたり。
なんとかいうシェフの料理本やテレビの特集を見て、
一生懸命練習しては見るのだけれど、
ほんの少しの改善だけで、理想にはかなり遠い。

ぬる燗も、うまくできたためしがない。
熱すぎたり、冷たすぎたり、苦味が増したり。
湯煎用の器具やレンジ専用のものを使って、
何度も試してみているのだけれど、
これ、っていうあの時の味になったことはない。

物事は、どのくらい練習したら上手になるのだろう。
誰かにため息をつかせるくらい、上手に。