紅も黄も 行く川のすえ 模糊と消ゆ

@皇居のお堀端。 
長く伸びる午後の秋陽のなか、
木の葉が色づいていました。
落ちている葉もかなりあって。

そのうち、どの枝もはだかになって、
茶色ばかりの冬が来ます。
その後薄朧色の春が来て、
そしてうねる緑の夏が来て、
そしたらまた、葉の散る秋が来る。

そうやって移り変わっていく季節のなかで、
例えばこの橋、
例えばこの石垣、
例えばあなたがそこにいること、
景色の中で変わらないものもあるんだなぁって。

つい、流れゆくものに目を取られがちだけど、
いつも変わらずそこにいてくれること、
ちゃんと分ってるよ。気づいてるよ。

私も変わらず、ここにいるからね。