鳥の目の 鄙に明るし 秋の午後

場所を変えると、よく見えるものがある。
秋の夕方の午後、
あなたと家の周りを散歩して、
夕日に映る、あなたの違った側面。

時間を変えると、気付くことがある。
朝露に濡れる葉の、
雨の空気を吸い込んで濃い、
緑の色の違いとか。

知ってほしい。
あなたの知らない私。
まだ上手に表しきれないけれど、
あなたの目に映る私だけが、
全部じゃない。 

そんなこといって、
あれやこれをあなたに隠している、
その本当の理由は、
あきれられたり、嫌われたりしたくないから。