柿満ちて 落ち葉踏みしめ 君の行く

靴の下でかさこそと音を立てる。
秋の音。
少し手を伸ばせば橙の実がなっている。
秋の色。

柿の木の下ではしゃいで駆け出す姿。
秋の君。
かげりない青さを姪一杯に広げる。
秋の空。

ただ、今日、この瞬間。
一生留め置きたいもの。