守るもの この胸高く 木の葉舞い

青春の名の下に、
思い起こすことがある。
あの時期、毎日、あなたを見ていた。
目の前に迫るボールに、
グローブを構えて待つあなた。
一振り一振りに真剣な顔で、
一点のための気合いを入れるあなた。

試合のときには、
チームの席から声を張り上げていた。
試合の行方も気になったけれど、
あなたの行方も気になってしかたない。

私の青春は、
だれにもいわなかったけれど、
あなた。
今更、心が痛い。