寒さ来る 遠くに光る 茜かな

冬は恋の季節だと思う。
汗の吹き出る夏は、側に寄るのも惰性だけれど、
冬はぬくもりが欲しい。 
そのぬくもりは要するに人肌で、
それは要するに恋する人のこと。

冬は寂しい季節だと思う。
ひとりでいるときに、孤独を感じる。
そうするとことさら、ひとりが身にしみて、
心にある誰かのことを考える。

冬は幸せの少ない季節だと思う。
人のことを思う時、
その人が側にいなければいないほど、
物足りなさを感じる。