興奮の さめぬ朝なり 冬至かな

騒いだ。
サンタの衣装をまとって。
大声を張り上げて。
少々お酒を多めにいれて恥ずかしさをごまかせば、
はしゃぐ心だけを表に出すことができる。

面白かった。
一夜明けて、
冷えた空気と荒れた喉と、
思い出になりそうな時間を引っさげて帰る。
着慣れない衣装のせいで腕の内側についた痕をさする。

眠い。寒い。疲れてる。
でもそんなの、なんてことない。

思い出は人を支えるよすがになるということを、
たった数時間の後なのに、
既に感じている。
そして、日々いかに意に添わない人生を送っているのか、
そのことに気付いたりもする。

一年で一番陽の短い日の朝。