夏初め 雲間に流るる 時のあり

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パリにきたら、モンマルトルの丘に登ることにしています。
街を一望できるから。
そして、建物のひしめく街よりも、空の方が広かったのだと、
きっとその昔から人々は実感していたのではないかって、
そう思えるから。
この街には、昔から人が生きていたし、
その人たちが亡くなってからも、
時は続いている。

あの人もあの人もこの景色を見た。
そう思うと、胸が苦しくなる。
そして、人は歴史の流れの中でしか生きていないのだなぁ、と、
丘の上の階段に腰掛けるたび、
自分の生き方を新たに思い返したりする。