短日の 昼間の痕や 胸に染む

IMG_6288

少しの灯りだけを吸って、
水が流れている。
音も立たないほどに細かな、
けれども光を揺らすほどに確かな水の流れ。

私にはもう分からない。
何が確かで、確かでないか。
あるいは、何が現で、現でないか。
それを追い求めるべきなのか、否か。

水の流れは常に震えている。
その分うつる光が震える。
まるで心を映しているようだと思ったとたん、
歩が止まった。