悔しさの いずれあやめと なりにけり

人の善く生きるのに、
挫折や悲しさ、歯を食いしばるというのは必要なのだろう。
皆の後を遅れながらもついていき、
びたん、とでも音がしそうなほど派手に転びながら、
泣きもせずに起き上った男の子を見てそう思った。

そういえば、昔弟が好きだった物語は、
「みにくいあひるの子」だった。

あの子はどういう人に育つだろう。
きっといい大人になるだろう。