口をつぐんでいられない。
どうしたって、こぼれ出てしまう。
言葉の端々に、
あなたは、感じ取っているんでしょう?
隠してなんていられない。
恥ずかしいから、内緒にしているはずなのに、
指先から、目の端から、
漏れ出てしまうの、知ってるでしょう?
もし、少しだけでも心にしまい込んでいられたら、
あなたは私を求めてくれる?
どんな恋愛指南書にも書いてあるでしょう。
愛されたほうが幸せだって。
でも、そんなことできないの。
だって、放っておいてもこぼれてしまう。
私はあなたが好き。
きっと、この場にいる誰もが気づいているんだろうね。