宵待草 たぐいまれなき 風の吹く

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今どき、身分違いなんておかしく聞こえるよね。
でも、そうなんだ。
あなたに私は、釣り合わない。
大志を以て明日に向かうあなたの、
足枷にしかならない。

どうして、恋は誰にとっても嬉しいことじゃないんだろう。
言葉を交わすだけじゃ足りなくなったとき、
それ以上を求めてはいけないなんて。
だけど、もしあなたが想ってくれたとしても、
やっぱり私は足枷になる。

目いっぱい背伸びしてたの。
いつも、あなたに会うときは。
だって、そうしたら、
きっと親しさを感じてくれるでしょう。
あなたの心が離れていかないか、
怖かったから。

でも、今は、これからが怖い。
私は、邪魔となるんじゃないか。
それが現実になったらどうしよう。
あなたを封じ込めてまで、
側にいてなんて、いえないよ。