振り向けば 紅葉の紅の 眩しくて

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憧れていました。
あなたに、ずっと。
遠くから、その姿を見つめて、
いつも、見ていて。

そして今、
あなたを目の前にして、
言葉が出ないのです。
あれほど、いろいろ思い浮かべた。
会話も、眼差しも、その温もりも。

けれど今、
あなたが目の前にいるのに、
そのどれも出てこない。
まるで体中が固まったように、
呼吸すらできなくて。

憧れていたんです。
それこそ、はじめて見た頃から。
それなのに、
側により過ぎたら苦しくて。

憧れと、恋とは、
全く違うものなのでしょうか。