冬木立 知らぬが仏 水の音

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世の中にはたくさんのことがあって、
一生の内には全てを知ることはできない。
そんな中でも、
知ることのできたことは、
それは縁なんだろうと思う。

誰しも人には隠したいことがあって、
どこからも漏れないように気を付けてる。
それが知れてしまったら、
少なくともどれだけ自分が傷つくか。
時には自分を庇ってもいい。

人はどこかで何かの狭間に陥ることがあって、
右にも左にも、
上にも下にも
前にも後ろにも、
行けない状況に直面する。
そんなとき、あっちに行けばいいのか、
それともこっちか、
判断すらもつかなくて。

そんな中で、ふと感じる。
何も知らなかったときの幸せ。
私、あのとき、世界は狭かったけれど、
幸せだった。

人が生きていくことが、
知っていく、と同等であるならば、
これは、誰もが経験する痛みのはず。
そうは思っていても、
今夜は妙に胸が痛む。