麦笛を 拭けば波打つ 雲の先

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忘れたと思っていた姿も、
たそがれの中の影でよみがえる。

忘れたと思っていた声も、
風邪が気を揺らす音で思い出す。

別れてからどのくらい経つだろう。
それなのにちょっとしたきっかけであなたは現れる。

一度現れると、もうそれが最後、
その影はしばらく私の側にいる。

だから私は、あなたを想い続けることになる。