ならひ吹く ただひたすらに あなたへと

気持ちって、風みたい。
強くなったり弱くなったり、
時々止まったり、
時々嵐になったりする。

あなたに向かってるのよ。
あのときから、全部。

ねえ、覚えてる?
二階の、図書館の窓からあなたを見かけたでしょ。
あなたはふとした拍子に見上げて、
私に気付いて笑ってくれた。

そのとき、恋に落ちた。
風の源って、思わぬところにあるものなのね。

そのときから、ずっと吹いてる。
いろんな強さの風。
どれも、あなただけに向かってる。